はじめに
ランタンは、キャンプサイトを明るく照らしながら、おしゃれに演出してくれる便利アイテムです。実用性の高いLEDタイプとしゃれてるガソリン系、灯油系、ガス系のランタンを紹介します!
選び方
ランタンを選ぶ際に重要なポイントは2つです。
①明るさ・照射距離(m)
②点灯・光量調節のしやすさ
使用用途に合ったランタンを選びましょう!
明るさ・照射距離(m)
ランタンは、使う場所(ポジション)によって適切な明るさが異なります。好みや、それぞれのポジションに適切な明るさを意識して選びましょう。各ポジションにおける適切な明るさの基準を紹介します!
- メインランタン…キャンプサイト全体を照らすランタン。700〜1000ルーメン(80W)ほどがおすすめ。
- テーブルランタン…テーブルに置くランタン。150〜300ルーメン(20〜30W)ほどの明るさがおすすめ。
- テントランタン…テント内を照らすランタン。就寝時にぴったり!100ルーメンほどの明るさがおすすめ。
点灯・光量調節のしやすさ
点灯・光量調節のしやすさもランタンを選ぶ上で重視すべきポイントです。ランタンには、説明書を読みながらでないと操作できないものがあります。誤った使い方だと事故や怪我の危険があるので、自分のキャンプレベルにあったランタンを選びましょう。
- 初心者…LED
- 中級者…オイル、キャンドル、ガス
- 上級者…ガソリン、灯油
キャンプをはじめたばかりの方はLEDでメインやテント内などすべて用意して観賞用にガスランタンを使うと良いと思います!
種類
LED・ガス・ガソリン・灯油・オイル・キャンドルの6種類に分けられます。魅力が異なりますので、シーン応じて使い分ける方が多いです。
- LED:初めてランタンを購入する方に!
- ガス:初心者でも比較的扱いやすい
- ガソリン:光量が強く、寒さにも強い
- 灯油:燃料コストが安い
- オイル:温かみのある明かりでおしゃれな雰囲気UP
- キャンドル:ろうそくのため扱いやすく、雰囲気作り向き
以下でそれぞれの特徴を紹介しますので好みに合わせて選んでみてください。
初心者でも扱いやすい「LEDランタン」
LEDランタンの長所
これまで電池式のランタンは、蛍光灯ランタンが主流でしたが、近年は省エネで光量のあるLEDランタンが人気を集めています。
キャンプ初心者でもベテランキャンパーでもキャンプに必ず一つは持っていきたいのが電池式のLEDランタンです!理由はただ一つ、テント内でも使える唯一のランタンだからです。ガスやガソリンなどの燃焼系のランタンは、テント内で使用すると火事や一酸化炭素中毒の危険があります。LEDランタンはそういった心配をせず、安心して屋内や屋外を問わず使用できます!
ガス・ガソリンランタンと比較すると、大きな特徴は使用時間の長さです。ほとんどのLEDランタンは、通常のアルカリ電池を使用しても、最大光量で15時間以上は点灯し続けます。燃料コストはほとんどかかりません!
本体の価格も他の2種類のランタンと比べて、かなり安くなっています。3,000~4,000円で、十分な光量を持つLEDランタンを購入できます。LEDランタンの最大の特徴のひとつは、なんといっても種類の豊富さ!乾電池を使わず、電源や太陽光で充電できるランタン。分割して使用できたり、懐中電灯に変形したりするランタン。光の色が変えられたり、炎のように光が揺らめくランタン。実に多種多様なLEDランタンがあります!目的に合わせてお気に入りのランタンを見つけるのも楽しいかもしれません。
LEDランタンの短所
欠点は、燃焼系のランタンよりも光量が小さいこと。しかし、テーブルの上を照らすには十分な明るさなので、適材適所で使用しましょう!また、最近では、1,000ルーメンという大きな光量のLEDランタンも発売されており、メインランタンとして使用できるものもあります。
LEDランタンの特徴まとめ
LEDランタンは、災害などの緊急時に、非常灯としても活躍してくれる便利なアイテムです。欠点もほとんどなく、買わない理由がありません!これからキャンプを始める方、ぜひとも一つは買ってほしいランタンです。
長所
・テント内で使用できる
・点灯時間が長い
・価格が安い
・種類が豊富
・緊急時にも使える
短所
・比較的、光量が小さい
LEDランタンのおすすめ
バランスのとれた「ガスランタン」
ガスランタンの長所
LEDや蛍光灯が発光するランタンとは異なり、ガスを燃料としてマントルという布を燃やして明かりを灯します。使用しているときには本体が熱くなっているので、カバーのガラス部分を直接触らないように気を付けてください!
ガスランタンはLEDランタンよりも光量が大きいのが特徴です!火器を使用するため、テント内では使うことはできませんが、テーブルの上やテントサイトを明るく照らしてくれます。
ガスランタンの最大の特徴は、ガスが燃料というところです!キャンプでは、ストーブやバーナーなどガスを使うアイテムは他にもあります。そういった他のアイテムと兼用して、燃料を一つに絞ることができるのは大きな魅力。荷物を減らすことができますし、燃料を無駄にすることなく使えます!
また家庭用のカセットガスを、キャンプ用のガス缶につめかえることができる器具もあり、工夫次第で燃料コストを抑えることができます。ストーブやバーナーと燃料を兼用する場合には、使えるガス缶かどうかをしっかり確認してください!
さらに、本体価格もそれほど高くなく、1万円以下でも高性能なガスランタンを購入できます。
ガスランタンの短所
ガスランタンの欠点として、燃焼時間が短いという点があります。ランタンによって異なりますが、通常サイズのガス缶を使用すると、連続燃焼時間は5時間ほど!連続で使用するためには、予備のガス管を持ち運ぶ必要があるため、コストパフォーマンスがよいとは言えません。そのため、燃料を兼用したり、家庭用のカセットボンベを使用するなどの工夫で燃料コストを抑えるのがポイントです。
もう一点、光量が一定しないという欠点もあります。連続使用でガスの燃料が少なくなると、光量が弱くなり一定しません。また、気温が下がりガス管が冷やされることによっても光量が小さくなります。冬用のガス管も販売されていますが、冬キャンプや寒冷地でのキャンプにはガスランタンはあまり向きません。
ガスランタンの特徴まとめ
冬キャンプには向かないという欠点もありますが、初心者は春~秋にかけてキャンプをすると思いますから、ガスランタンを選んでもそこまで問題はありません!LEDランタンではなく、光量の大きい本格的なランタンがほしいという初心者におすすめです!
長所
・光量が大きい
・燃料を他の商品と兼用できる
・価格は抑えめ
短所
・テント内では使用できない
・燃焼時間が短い
・光量が一定でない
・寒冷地や冬は光量が落ちる
ガスランタンのおすすめ
マントルが必要ないタイプを多めに選びました!
光量が大きい「ガソリンランタン」
ガソリンランタンの長所
ガソリンランタンは、ホワイトガソリンを燃料として使うランタンです。ここまでの紹介したLED・ガス・ガソリン・灯油ランタンの中で最も光量が大きく、冬場でも安定した火力を維持できるのが特徴で、燃料も低コスト。ガスランタン同様、火気を使うためテント内では使用できませんが、テントサイトを快適に過ごすのに十分な明かりを生み出してくれます。
特にキャンプ好きに愛用されているランタンです。また炎がゆらぐため、揺れる炎をじっくり眺めたい方におすすめ!
ガソリンランタンの最大の特徴は、使用する際にポンピングという作業があることです。空気を燃料タンクに送りこんで、ガソリンを気化して安定した光を放つことができます。燃料が少なくなるとガスランタンは光量が落ちてしまいますが、ガソリンランタンはポンピングをすることで光量が安定します。
燃焼時間もガスランタンに比べると長く、燃料タンクの容量にもよりますが10時間前後は明かりが続きます!一泊のキャンプであれば、燃料の追加はせずに済むので、コストを抑えることができます。また寒さにも強く光量が落ちないので、冬キャンプに挑戦するキャンパーはガソリンランタンを選ぶことが多いです!
ガソリンランタンは明るさがCP(キャンドルパワー)やW(ワット)で記載されています。メインランタンで使用する明るさの目安は1000ルーメン以上なので、200CPまたは130W以上のガソリンランタンがおすすめです。
ガソリンランタンの短所
ガソリンランタンは、本体価格が高くなっています。1万5千円以上のものが多く、初心者には少し手が出しづらいかもしれません。
メンテナンスやポンピングなどに手間がかかることも欠点としてあげられます。ポンピングは40回以上行わなければなりません。しかし、ベテランキャンパーの中には、この手間も味わいになると、好んでガソリンランタンを使う方もいます!
ガソリンランタンの特徴まとめ
長く使うためには使用後のメンテナンスも重要なため、初心者の一つ目のランタンとしてはおすすめしません。キャンプに慣れてきて、より楽しみたい、本格的なキャンプがしたいという方は購入を検討してもよいかもしれません。
長所
・最も光量が大きい
・寒冷地や冬でも一定した光量をもつ
・燃焼時間が長い
・ポンピングの作業を楽しめる
短所
・テント内では使用できない
・価格が高い
・ポンピングの手間がかかる
・メンテナンスが必要
ガソリンランタンのおすすめ
ガソリンランタンといえばコールマンって感じですよね。
おすすめもコールマン一色になってしまいました。。。
燃料が安い「灯油ランタン」
灯油ランタンの長所
灯油ランタンは、ガソリンスタンドなどで手に入る灯油を燃料として使うランタン。最大のメリットは、灯油の値段が安いのでランニングコストを抑えられる点。また、灯りとしてだけでなく、寒い季節にちょっとした暖房として使える暖かさもあります。
灯油ランタンは2種類に分けることができます。液体の灯油を圧力によって気化させて空気と混ぜ、燃えやすい気体を作り出す灯油ランタンは加圧式タイプと呼ばれています。
一方、ハリケーンランタンタイプはアルコールランプと構造はほとんど同じです。灯油が芯を上がって炎口の上の部分で燃焼するようにしたものです。この仕組みを利用しているため、どんな嵐にも耐えられるランタンということで、ハリケーンランタンと呼ばれています。
初心者の方であれば扱いやすいハリケーンランタンタイプがおすすめ!加圧式タイプは扱いが難しく、失敗すると炎上する危険があります。また、加圧式タイプは価格が高い傾向にあるため、上級者向けのモデルである点に注意してください。
灯油ランタンの短所
安く使える便利な灯油ランタンですが、デメリットは点火やメンテナンスに知識や手間が必要である点。安く使えるのはありがたいポイントですが、とりあえず簡単に使えるランタンが欲しい、メンテナンス不要のランタンが欲しいという方には灯油ランタンは向きません。
灯油ランタンの特徴まとめ
燃料の値段が安いというランニングコスト面でのメリットがあります!初期費用は高いですが、使いこんでいくと馴染んで味が出てくるいいギアです!
長所
・ランニングコストが安い(灯油の値段が安い)
・光量が大きい
・手入れが必要で使いこむと愛着が持てる
短所
・テント内では使用できない
・メンテナンスが大変
灯油ランタンのおすすめ
おわりに
ランタンはキャンプでは欠かせないものになります。気に入ったもので最高のキャンプライフを!!!